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皆さま、いつもご覧いただきありがとうございます。
前回ご紹介させて頂いた記事をご覧頂いたかたからこんなお問い合わせを頂きました。
前回の「ホテルの仕事できつい・つらかった・大変だった事5選と解決策【フロント編】」
の記事を読みましたがホテルフロントの大変なことがばかり
書かれていたので「フロントの仕事の楽しさ」を知りたいので教えて下さい。
はい!かしこまりました〜!
ホテルの仕事に憧れている方にとって不安はつきものですよね
そんな方の不安を少しでも解消出来るよう
今回はホテルの仕事を10年勤めた私が
「ホテルの仕事のやりがい・楽しいこと7選【フロント編】」を
お伝えさせていただきますので、ぜひ最後まで御覧ください!
【この記事の信憑性】
●著者はホテル勤務10年経験者
●ベルボーイ(1年)・フロント(6年)・ホテル営業(3年)経験
●ホテル10年勤務で自身名指しでのクレーム1件のみ(成田空港と羽田空港間違えた。笑)
ホテルの仕事のやりがい・楽しいこと7選【フロント編】
それでは早速実際に私がホテルで10年勤めて感じたやりがい
楽しいことをお伝えしていこうと思います。
- 毎日同じことの繰り返しではない
- 自身の判断でお客様の満足度を上げれる
- 日々言葉遣いや気遣いのスキルが上がる
- 英語スキルが仕事をしながら身につく
- 状況判断力が日々向上する
- 通勤・通学ピークではない時に出退勤出来る
- 旅行の料金を抑えつつ良い宿泊施設先か判断出来るようになる
以上が私の体験を元に選んだやりがい・楽しいこと7選となります。
次項から各内容の説明とメリットをお伝え致します。
毎日同じことの繰り返しではない
「毎日同じことの繰り返しじゃない」まずはこちらから!
実は仕事をするうえで日々の仕事の「マンネリ化」というのは
仕事に望むうえでとてもモチベーションを保ちづらく、自身では変えにくいことなのです。
しかしながらホテルフロントの仕事は毎日が変化の繰り返しです。
ホテルに来館される方は宿泊は勿論
レストランや結婚式・宴会場利用などで1日に私が接客させて頂くお客様は
平均150名様ほどでした。
その皆様が同じお悩みやご希望を持っているわけではなく
その人にはこの対応でお喜び頂いたが別の方はご不満のご様子だった・・・
など十人十色と言う言葉がある通り、接客というのは簡単ではありません。
だからこそ毎日自身で考え、失敗を重ねながら成長でき
お客様にお喜び頂いたときにやりがいを感じることが出来るのです。
自身の判断でお客様の満足度を上げれる
「自身の判断でお客様の満足度を上げれる」に関しては先程の
「日々同じことの繰り返しではない」と内容が重複しますが
自身の判断で行動出来てお客様の満足につながることは
とてもやりがいのあることだと思います。
ただホテルによって各スタッフが自身の判断でおこなる範囲も変わって来ますので
「ホテルのコンプライアンスに引っかからないか?」と思った際には
上司に相談するといいと思います。
せっかく良かれと思って行動しても注意されたら悲しいですものね。
日々言葉遣いや気遣いのスキルが上がる
「日々言葉遣いや気遣いのスキルが上がる」は
人により元々もっている言葉のスキルが違います。
私がホテルスタッフだった頃は日々他のフロントスタッフの
言葉使いや気遣いにアンテナを張り、良いところを真似するようにしていました。
その中でも心に残っている先輩女性フロントスタッフの接客が
ホテルから近くのテーマパークから帰られて来た
チェックインされるお客様に「お疲れ様でございました」と
ゆっくりとした口調でレジストレーションカード(チェックインの時に書く紙)をお渡ししているのです。
それまで私はレジストレーションカードを渡す際には
「ご記入をお願い致します」とお伝えしていましたが
その先輩のお客様を気遣う接客を見てからは
「お疲れ様でございました、お手数ですがご記入をお願い致します」と言う風に
「お客様がお疲れであること」「記入が手間であること」を意識した言葉遣いに変えていきました。
結果としてレジストレーションカードに記入することを
面倒くさがっていたお客様(面倒でも正確に書いていただかないと宿泊してもらえないのです。笑)
が体感少なくなりスムーズにチェックイン業務を進めることが出来たと思っています。
この様にホテルフロントの仕事は日々自身の言葉遣いや
接客態度の向上につながる価値のある仕事だと思います。
言葉遣いの本や接客態度の本を読んで勉強するのは
勿論無駄ではありませんがリアルな「人」で実践して学べるのは
スキルアップのにとても効果的です。
海外留学と同じイメージです。
英語スキルが仕事をしながら身につく
「英語スキルが仕事をしながら身につく」
に関しては特にホテル内のフロントスタッフであるがためのメリットだと感じています。
ホテルには毎日本当に多くの外国籍のお客様がいらっしゃいます。
そのお客様が話されるのが全国共通言語の「英語」です。
「英語」ときいて「まじかよ・・・キツイ・・」と思われる方も多いかと思いますが、大丈夫です。
ホテルマンを10年勤めた私は学生時代「英語」のレベルは下の中くらいでした。笑
文法とかマジで分からん、今でもわかりません。笑
しかしながらホテルではある程度決まった英単語がよく出てきます。
下の「ポケット英語 ホテルサービス英語 宿泊版」は
私がフロントスタッフ時代に実際にポケットに忍ばせていたお守りのような本です。
個人の意見となりますがフロントスタッフが必要とする
英語はこの本があればこと足りるかと思います。
何より想像よりコンパクトサイズでポケットに入れておけるのが
とても良い点だと感じていました。
ご紹介させて頂いた本のようにある日頃の
ホテル英語は慣れてくれば「笑顔」と「手振り身振り」で外国籍のお客様にはある程度伝わります。
そしてホテルによっては自動翻訳機がおいてあるところもあります。
それでお客様に伝わらないなら先輩に頼っちゃえ♡笑
あまり身構えず業務内で英会話を身に着けれられることも
フロントスタッフのメリットなのです。
状況判断力が日々向上する
フロントスタッフの仕事は変化の連続です。
お客様が求められていることはその方によって違います。
私がフロントスタッフの時に迷った事がありました。
ある日お客様よりフロントにお電話を頂戴して
「事前にホテルに送った封筒の中に風船があるのでそれをべットの上においておいて欲しい」
と後輩フロントスタッフがご要望をお受けしました・・・
皆様ならこの後どの様に対応されますか・・・?
普通に考えれば「封筒の中の風船を膨らませてべットの上に並べておく」と考えますよね?
ただもしかしたらサプライズではなくただ風船を膨らます事なく
べットの上に置いておくだけ、がご希望かもしれません・・・
そうなのです、人の「当たり前」や「普通はこうだろう」で勝手に
お客様のご要望を決めつけてはいけないのです。
ちなみに私は後輩から風船の件の引き継ぎを受けた後にお客様にご連絡をさせて頂き
●風船の使用用途(誕生日?記念日?それとも風船愛好家?笑)
●風船のご希望配置
●当日のチェックイン予定時間(風船は時間が経つとしぼんでしまうため)
●風船膨らます際に商品劣化などで割れてしまった場合補償できかねる旨
等をお伺い・お伝えさせて頂き対応しました。
お伺いするとお連れのお客様のお誕生日とのことでしたので
事前に風船を膨らませてべット上に設置(設置などはお任せとのことでしたのでいい感じに置いた。笑)
そしてそのお客様にホテルからのサプライズケーキの手配(有料)
とホテル内レストランのディナーのご案内(夜景が綺麗でお肉が美味しいとお伝えしたら事前に予約されていたレストランをキャンセルされて予約してくださいました【やったね!笑】)
あわせてホテルからのプレゼントとして出来る限り
上層階で夜景が綺麗なお部屋をご用意させて頂きました。
この様にお客様によって欲している内容やホテルとして可能な限りのサービスなど
出来ないかと考えるのフロントスタッフの仕事であり、やり甲斐なのだと思います。
勿論ホテルによってはルールがあり出来ること出来ないことなどあります。
その出来るできないを判断しつつお客様にご満足頂く必要があります。
ただホテルとして出来る限りの事をしてお客様に喜んで頂けるなんて楽しいと思いませんか・・?
風船サプライズのお客様はチェックアウトの際に
私宛に手土産を下さったの記憶に残っています。
(手土産のラスクとても美味しかったです。)
通勤・通学ピークではない時に出退勤出来る
「通勤・通学ピークではない時に出退勤出来る」はそのままの意味です。笑
フロントの夜勤の仕事は正直つらいです。
ですが私が思う夜勤の1番のメリットが
「通勤・通学ピークではない時に出退勤出来る」です。
皆様もピーク時の電車内をご覧になった事があると思いますが
まさに地獄です。笑 (夏場や梅雨の時期は特に)
押し合い圧し合いの車内
痴漢冤罪の恐怖
荷物をぶつけない様にする気遣い・・
などなどピーク時の電車内には仕事外でストレスが多々あります。
そのストレスが少ないことはとても重要な事だと
ホテルスタッフを10年勤めて感じた事です。
この様に夜勤と聞くと辛いイメージがありますが
実は人が少ない時間帯に動ける事はメリットでもあるのです。
旅行の料金を抑えつつ良い宿泊施設先か判断出来るようになる
旅行の料金を抑えつつ良い宿泊施設先か判断出来るようになるに関しては
何のこと?
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
これはホテルスタッフだからこそ分かる
宿泊施設を探す際に口コミの見方や
施設写真が本当に信用して良いのか?
宿泊・食事料金が適切か等
ホテルスタッフだからこそ分かる事があります。
具体的には宿泊・食事料金がホテルの口コミや築年数・アクセスの良さなどを考慮して適切な値段なのか
口コミが「アクセスの話や」「部屋の綺麗さ」などに偏っていて
「ホテルスタッフの接客態度」や「食事の美味しさ」
などに関して口コミが少ない
または口コミが悪いと自ずと「ここはちょっと・・」
と私なら別のホテルを探す事が多くなります。
このように宿泊施設の良し悪しを判断出来るのも
ホテル業務経験があってこそだと思います。
まとめ
以上が私が思う「ホテルフロントの仕事のやりがい・楽しいこと7選」でした。
ホテルの仕事は大変で辛いイメージがありますが
実はやり甲斐や得る物が多い仕事でもあるのです。
実際に私もホテルに10年勤めて良かったと辞めた今でも思っています。
ぜひこの記事がホテルの仕事を目指す方や
現在ホテル勤務中で「辞めようかな・・?」
と考えている方々の励みになればさいわいです。